高血圧症が何故怖いのか

高血圧の症状が何故、怖いのか。その理由はいくつも存在しています。まずは、高血圧は完治が非常に難しい様態であると言う理由です。これは特に、特定疾病を原因としない本態性の場合に言えることですが、高血圧が完治する状態とは、血圧がずっと安定している状態のことを指します。しかし、一度、基準値を超えてしまった血圧を安定させるためには、生活習慣の改善、あるいは降圧剤の服用を生涯にわたり続ける必要があります。たとえ一時、血圧が安定したとしても、翌日にはまた高くなっているかもしれないと言う可能性があるためです。普通の病気のように、悪い部分を切除したりする必要がない代わりに、一生にわたり付き合い続けなければならないと言うのは、とても怖い様態です。それから高血圧は、様々な合併症を引き起こす要因であることが認められているのも、この症状が怖い理由です。そしてその合併症のほとんどは、体に対して重篤な症状を引き起こす病気です。たとえば腎臓機能の低下によって引き起こされる腎症の場合、最初は喉の渇きや多尿と言った症状で済みます。しかしそれが進行すると、やがては腎臓で体内の塩分と水分のバランスを保つことが、そして余分な水分を体外へと排出することが不可能になってしまうおそれもあります。そうなると、人工的にこれを行う人工透析を、やはり生涯にわたり受け続ける必要が発生します。あるいは動脈硬化が引き起こされると、心臓疾患や脳血管疾患の発症リスクも格段に高くなります。心臓疾患や脳血管疾患は、処置が遅れると命を落としてしまう可能性がとても高い病気です。また仮に一命を取り留めたとしても、特に脳血管疾患の場合、それが発症した部位によっては、言語障害や認知機能障害と言った後遺症が残ることも考えられます。ですから日頃から、血圧に対しては注意して、もし、高血圧が疑われた場合には、早期に医療機関を受診することが必要です。

もし高血圧症だったら

もし、高血圧症と診断された場合、最も重視したいこと合併症の発症を防ぐことです。高血圧によって発症するリスクが高まる合併症としては、腎機能低下による腎臓疾患、動脈硬化、それによって発症リスクが高まる狭心症や心筋梗塞と言った心臓疾患、及び脳卒中や脳梗塞と言った脳血管疾患、更には糖尿病などが挙げられます。いずれも、体に対して非常に重篤な症状をもたらす病気ばかりです。だからこそ、その発症を防ぐことこそ、最も重視されるべき点になると言えるのです。そしてそのためには、高血圧を進行させないことが必要です。もし、既に高血圧がある程度のレベルにまで進行してしまっている、あるいは合併症発症のリスクがとても高いと診断された場合には、降圧薬が処方される場合もあります。しかしそうした場合を除いて、高血圧の改善、進行を防ぐために用いられるのは、生活習慣の改善と言う方法です。まず食事による塩分摂取を抑えることです。塩分の過剰摂取と高血圧の間に深い関係があることは、医学的にも証明されています。たったこれだけのこと、と思われる方もいるかもしれませんが、食事から摂取する塩分量を控えただけで血圧の値が大幅に低下すると言うのは、決して珍しいことではありません。具体的には、1日6g未満に抑えることが望ましいとされており、これはティースプーン1杯分の量です。それから1日30分程度の、ややきついと感じる程度の運動を行う習慣を持つことも重要なことです。運動に対しては、特に血管の健康や柔軟性を保つ効果が期待できるとされています。そのため、高血圧による動脈硬化の進行予防に有効です。ウォーキングや軽いジョギング、水泳と言った有酸素運動が望ましいですが、いきなり運動が難しいと言う人は、生活の中でこまめに体を動かす習慣を持つことから始めてみると良いです。

高血圧症の予防方法について

ひとくちに高血圧と言っても、実は原因によってふたつのタイプに分類することができます。この内、特定の疾患を原因とする二次性に関しては、なかなか予防するのが難しいのが現状です。しかし一方の本態性に関しては、高血圧になった原因は明確ではないとされているものの、生活習慣との関連は深いと明確にされています。また高血圧は生活習慣病に該当していることから、生活習慣に気を配ることが何よりの予防法となります。具体的に言うと、まずは塩分の過剰摂取を抑えることです。塩分の過剰摂取と高血圧の関係は医学的にも指摘されています。塩分を過剰に摂取すると、喉が渇きます。それを癒すために水を多く飲むと、当然、血液の量も増加します。すると血管に対しての圧力も大きくなるため、それが慢性化すると高血圧になると言うのが、そのメカニズムです。高血圧予防を考えるのであれば、1日あたりの塩分摂取量は男性で8g未満、女性で7g未満に抑えることが望ましいとされていますが、日本人はおよそ10g前後の塩分を摂取しているのが現状です。いきなり減塩と言うのは難しいかもしれませんから、まずは食材などに表記されている塩分量をチェックして、1日にどれくらいの塩分を摂取しているかを意識することから始めてみるのがおすすめです。それから血管の健康を保つためにも喫煙は止める、過度な飲酒は控えるのも効果的な予防方法です。特に喫煙が与える血管に対するダメージ、それによる動脈硬化発症のリスクは、医学的にも証明されています。また血管の柔軟性を保ち、血流を促進させるためには、適度な運動習慣を持つことも大切です。1日30分程度、ウォーキングや水泳と言った有酸素運動を行うことは、高血圧の予防に対してはとても有効であり、実際、治療においても取り入れられていることです。こちらも、まずは無理のない範囲で、体を動かすことから始めてみると良いです。

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ノルバスク
▼高血圧を改善するにはこの治療薬もおすすめです
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